NijiCAD Concept Last Update: 2026.01.20
図面は、平面に描かれる。
人間が見て考えるのは、常に2次元だ。
この当たり前の事実を、もう一度正面から見つめ直す。
図面は、平面に描かれる。これはあまりにも当たり前の事実なので、ふだん意識されることはない。3D CAD や BIM/CIM が登場した現在でも、設計の出発点や、最終的に人が確認し、共有する形は、ほとんどの場合、2次元である。
線の意味を理解する。注釈を読む。対象物の形状を、そして空間を認識する。 この一連の行為は、3D 空間ではなく、2次元の平面上で行われている。
結局のところ、
人間が見て考えるのは、常に2次元だ。
ディスプレイも紙も、すべて平面である。
NijiCAD は、この当たり前の事実を、もう一度正面から見つめ直すところから始まった。
2D CAD は、長い時間をかけて進化してきた。そして、多くの場合、「進化」とは「機能が増えること」を意味してきた。結果として、CAD は次第に巨大で、複雑な存在になっていった。
ブロック図形が動的に振る舞うことも可能になった。一見便利になったように思えるが、実際は実務においてそれをうまく運用できないことが多い。むしろ弊害が起きる可能性を無視できない。
互換 CAD は数多く登場したが、多くの場合、「同じ前提」を引き継いでいる。道具は変わっても、図面の構造や、2D CAD としての扱い方はあまり変わらない。
コマンドラインを中心とした操作体系だ。コマンドを覚えていれば、アイコンを探すよりも速い。操作に意識を取られることなく、思考に集中できる。初心者には分かりやすく、慣れたユーザーには迷いのない操作を提供する。
DXF をそのまま再現しようとはしない。極力単純化された図形として読み込む。完璧な再現は目指さない。書き込み時は、AutoCAD や互換 CAD での再利用に適した形で書き出す。
NijiCAD は、独自に定義した図面データファイルを採用している。最大の特徴は、外部ファイルの参照を一切行わないことだ。これにより、画像やリソースのリンク切れによる不整合や欠落はなくなる。どのような環境で開いても、表示や印刷結果が食い違うことはない。
Windows版では、アカウント管理を Microsoft Store に委ねている。運営者が、個人情報や機密情報を扱うことはない。Web版でも、編集データはサーバーへ送られず、処理はすべてブラウザ内で完結する。情報を預からない設計。それもまた、NijiCAD が選んだひとつの答えだ。
これらの思想は、運用に大きく影響する。
その影響は、図面データの流れとして最も明確に現れる。
DXFは、統制の取れた図面情報として一度展開される。
書き出された後も、その整理された構造は引き継がれ、
結果として、複雑化したDXFデータを静かに矯正していく。
そして、NijiCADファイルでは、
その統制は最初から保たれている。
文字や寸法のスタイルは統合され、
動的なブロックは静的なブロックとして再定義される。
図面は整理された状態で取り込まれ、
その後の作業性を支える土台となる。
独自定義の印刷枠やビルド設定を用いることができる。
図形はDXFと同等の構造を保ったまま編集され、
統制された状態のまま図面が更新されていく。
NijiCADが定義したものが引き継がれる。
独自定義の情報を含め、すべての情報はDXFに内包され、
可逆性を保ったまま再利用可能な形で書き出される。
利用のきっかけを守る
料金体系によって、ユーザーが利用のきっかけを失うことは決してない。
それもまた、NijiCAD が選んだひとつの設計思想だ。
作図、編集、保存、印刷──図面を完成させるために必要な機能は、Free 版でも一通りそろっている。
より効率的に、より深く使うための拡張だ。できるかできないかを分けるものではなく、作業の幅や快適さを広げるオプションに過ぎない。
これらの特徴は、単なる機能の集合ではない。
NijiCADが掲げる思想を、そのまま形にした結果である。
一つ一つの操作は、ダイレクトに結果として現れる。
重要なのは、処理速度そのものではなく、体感としての速さだ。
長時間の編集においても、作業者を疲弊させない。
操作は一つの画面で完結する。
UIは操作に応じて切り替わり、必要な機能だけを前面に出す。
コマンドラインも備える。
必要な情報だけを取り込み、整理された形で書き出す。
完璧な再現ではなく、実務で成立する互換性を選ぶ。